|
那古寺(なごじ) 真言宗智山派。補陀落山。通称、那古観音。平安時代後期の阿弥陀如来坐像(県文)を祀る阿弥陀堂、さらに宝暦11年(1761)建立の多宝塔や本堂などが並ぶ。本堂外陣安置の銅造千手観音坐像は鎌倉時代の作で、国指定の重要文化財。那古山には熱帯系のタブノキ、ソテツなどに加えて、ヤブツバキなどの照葉樹の林もあり、明るい光景のなかに、結願の寺としての風格をそなえている。元正天皇は、養老5年(721)の9月に、突然の病に臥した。行基菩薩が勅命によって千手観音に祈願していると、本尊が壇上に現れて、安房国那古の浦にて日本の補陀落を祈れ、と告げた。行基が尊像を刻み安置し伽藍を建立したと伝えられる。源頼朝が帰依して堂塔を建立、足利尊氏や里見義実も篤く信仰した。江戸時代には、鶴岡八幡宮の別当を兼ね、二百八十余石を領して、隆盛を極めた。かつては山上にあったが、元禄16年(1703)の大地震で倒壊し、宝暦9年(1759)岡本兵衛を奉行として、現在地である中腹に再建された。
★所在地:千葉県館山市那古1125 ★交 通:那古舟形駅から徒歩10分 ★連絡先:0470−27−2444
|